パンだな―パンダ主婦の本棚

よく眠りたまに色々考える主婦、twitterID:toppinpararinの本棚にある絵本をつらつら紹介していくブログです。

食わず嫌いはよくない。「売れてる絵本」が最高だった話。

本日二度目のブログ更新です。明日きっと雪が降る。

 

絵本好きな方にはもしかして共感して頂けるかもしれないのですが、

「今、売れてる絵本」というのに、なんとなくアレルギーめいた感情があります。

それはもちろん、数十年の時を経てなお売れ続けている傑作絵本のことではなく、

比較的新しい作品で、書店で「今、一番売れてる絵本!」なんてPOPが付いているような本には、どうもうっすらと拒否反応というか…はっきり言ってしまえば「どうせ薄っぺらい感動とか親子の絆とかをネタにした安易な”泣ける絵本”なんだろ?」という…まぁ、最近のベストセラー絵本の傾向に思うところも確かにあるんですが、スレているんです要するに。

 

そういう絵本は開く前からちょっと色眼鏡でみてしまうような悪癖のせいで、とても素敵な作品をすっかり見逃していたので反省と自戒をこめて。

その素敵な作品というのが、この人気シリーズ。

 

ないしょのおともだち

ないしょのおともだち

  • 作者: ビバリードノフリオ,バーバラマクリントック,Beverly Donofrio,Barbara McClintock,福本友美子
  • 出版社/メーカー: ほるぷ出版
  • 発売日: 2009/05/01
  • メディア: 大型本
  • 購入: 1人 クリック: 6回
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ないしょのかくれんぼ

ないしょのかくれんぼ

  • 作者: バーバラ・マクリントック絵,ビバリー・ドノフリオ文,福本友美子
  • 出版社/メーカー: ほるぷ出版
  • 発売日: 2014/05/15
  • メディア: 大型本
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 おそらくは、ほとんど全ての大型書店の絵本コーナーに置いてあるであろう、ベストセラー作品ですね。

これ、ある絵本屋さんのご主人に勧められて開いてみたら、とっても素晴らしいのです。

少女と、その家に住むネズミの女の子の暮らしが、見開きで対比するように描かれていて。

絵がとっても素晴らしいんですね。温かみのある繊細なタッチで、細かな部分にいろんな発見があって、隠し絵的な楽しみ方もできる。

お話しもとても温かく、すっきりとしていて小さな子でもわかりやすい。

細かなアイデアの描き込みの素晴らしさは、私の大好きな「のばらの村のものがたり」シリーズにも通じるところがあり、一目でファンになってしまいました。

 

ひみつのかいだん (講談社の翻訳絵本シリーズ―のばらの村のものがたり)

ひみつのかいだん (講談社の翻訳絵本シリーズ―のばらの村のものがたり)

 
のばらの村のものがたり 全4巻セット

のばらの村のものがたり 全4巻セット

 

 残念ながら品切れ絶版らしく、古本でしか手に入りません。悲しい…

 

そして同じ画家の作品で、もう一冊素晴らしい本を教えて頂いたのです。それが

「おじいちゃんのコート」

 

おじいちゃんのコート (海外秀作絵本)

おじいちゃんのコート (海外秀作絵本)

  • 作者: ジムエイルズワース,バーバラマクリントック,Jim Aylesworth,Barbara McClintock,福本友美子
  • 出版社/メーカー: ほるぷ出版
  • 発売日: 2015/10/28
  • メディア: ハードカバー
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 夢を抱き外国へ渡った若者が、仕立て屋になり、自分のコートを仕立てる。時がたつにつれ、コートはボロボロになる。その傷んでいない部分を使って、今度は上着を仕立て…それもボロボロになる。

時が経つにつれ、年々小さくなっていく「おじいちゃんのコート」。やがて娘が生まれ、その娘が成長し、孫が生まれ…最後には?
というお話です。

一着の服を直しながら大切に着る、という、今ではすっかり遠い風景となってしまった習慣を、ユーモアを交え、ほんとうに見事に、一篇の物語にまとめています。
何だろうこの見事な幕の引き方は…と思ったら、このお話の元になったのは、長く愛されてきたイディッシュ語の民謡とのこと。(イディッシュ語を寡聞にて知らなかったため調べてみたら、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン派のうち西ゲルマン群に属する高地ドイツ(標準ドイツ)の一つで、世界中で400万人のアシュケナージ系・ユダヤ人によって使用されている。―とのこと。このお話の「おじいちゃん」も、ユダヤ系のドイツへの移民という設定なのかしら)

ちなみに裏表紙には、本編に一切登場しない「おじいちゃんのコートのクッキー」のレシピが事細かに記されています。なぜ。でも読むと作ってみたくなってしまう。

 

どちらの絵本も、クリスマスプレゼントにもぴったりの、心温まる絵本です。

先入観は何の役にも立たない。これからはベストセラーだろうと素直な気持ちで表紙を開いてみようそうしよう、と思う主婦でした。

 

追記:我が家にもすでにもう一冊、同じ画家の作品があったことに今気づきました。

長男・長女で我慢してきた記憶のある人にはちょっと切ないかも。でも、家族の温かさを感じる素敵なお話ですよ。

 

たったひとつのねがいごと

たったひとつのねがいごと

 

 さて、今日はこのへんで。

ブログでもなるべく頻繁にお目にかかれるよう、頑張ります。

 

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