小さい絵本が好きです。
いや大きい絵本も普通の絵本も好きなんですけども、小さい絵本に対する気持ちというのはちょっと特殊で、蒐集欲だったり所有欲だったりという、絵本の内容というよりはそのモノとしての存在に惹きつけられてしまう、絵本好きを自称するものとしてはちょっと後ろめたいような気がする…でもこの熱い気持ち抑えられない…という、なかなか罪な存在なのです。
パンダ主婦の本棚の、小さい絵本コーナーの一部。
大きさ比較用に、画像の一番左上は文庫本です。
はー、かわいい。
小さいというだけで、なぜこんなにも人の心は惹きつけられるのでしょうか。
子供を産む前は、小さな絵本を見ると、ああ外出先でも持ち運んでお子さんに読みやすいもんな…と思ったものですが、実際に自分が子育てして、絵本を集めるようになって、意外とそうでもないな…?と思うようになりました。
持ち運べるから小さい本を買うのではない、小さくてたたずまいが可愛いから小さい本を買うのだ!!
ミニチュアのドールハウスを愛好する方も、ミニチュアに惹かれる理由は持ち運びしやすいからではないでしょう。
小さいこと、それ自身が果てしない魅力なのです。
というわけで完全に母の趣味として買い集められた小さな絵本です。
いや、子供たちにも読みましたよちゃんと!絵本は読まれてナンボですから!
「かいじゅうたちのいるところ」のモーリス・センダックの、どこか飄々としたキャラクターたちが活躍する小さな絵本4冊セット。特製ケースに入っているところがまた蒐集欲くすぐりポイントです。
息子は12か月にわたってチキンスープを食べ続ける数え歌?「チキンスープ・ライスいり」が、娘は「ピエールとライオン」がお気に入りでした。

クリスマスの三つのおくりもの 全3冊 (日本傑作絵本シリーズ)
- 作者: 林明子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1987/10/20
- メディア: 単行本
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今の季節にピッタリな小さな絵本はこれですね。
作者は「はじめてのおつかい」の林明子。クリスマスにまつわる、ほのぼのとしてユーモラスな短編絵本の3冊セット。1650円(税抜)というお値段もちょっとしたプレゼントにぴったりで、今まで何人かのお子さんにクリスマスに差し上げました。
もちろん我が家にもありますとも。
個人的には、「ズボンのクリスマス」がユーモアにあふれていて大好きです。
林明子さんの描くこどものほっぺた、いつ見てもスリスリ頬ずりしたくなる、可愛いりんごのほっぺですね。
こねこのハリーシリーズ、小さな絵本としてのたたずまいももちろんですが、
主人公、いや主猫公のハリーがとにかくもう、果てしなく、とんでもなく可愛いのです。
第一作「こねこのハリー」は、消防士さんに助けてもらったハリーの意地っ張りからのデレに撃ち抜かれます。ツンデレ。ツンデレです。
余談ですが、幼児持ちの親はついつい、このネコのお母さんのように、子どもに大して必要でもない愛想を振りまくのを強要しがちだよね…と反省しました。だって可愛いもんね…我が子の可愛いとこお見せしたいよね…わかる…
「ハリーのクリスマス」は、クリスマスプレゼントに赤ちゃんねこを欲しがるハリーと、お母さんと、サンタクロースの緊迫の駆け引きが見どころです。嘘です。
お母さん、どのタイミングで赤ちゃんねこを身ごもって…?とか考えながら読むとなかなかにミステリーな一作です。嘘です。
「カエルの王様」「熊ちゃん」は、フェリシモ出版の「おはなしのたからばこ」ミニ版。
このシリーズ、全部で33冊あり、私もすべては持っていないのですが、作家陣もお話のタイプもものすごくバラエティに富んでいてとってもお勧めです。
どちらかというと大人向けの作品が多いかな。
とにもかくにも小さい絵本は激しくかわいくて、激しく欲しくなるのだ!というパンダ主婦の熱い主張でした。