パンだな―パンダ主婦の本棚

よく眠りたまに色々考える主婦、twitterID:toppinpararinの本棚にある絵本をつらつら紹介していくブログです。

絵本屋は底無し沼の上に

素敵な絵本屋さんは底なし沼の上に立っていますよね?

本日2本目のブログ更新で脳細胞が若干沸騰している主婦です。

 

近くへ行くたび立ち寄らせて頂いている素敵な絵本屋さん、小さなカフェが併設されておりまして。

今月の絵本予算は月半ばにしてすべて使い切った主婦ですが、美味しいコーヒーでも頂きながら新刊絵本をチェックだけしていこうかな…とふらりと立ち寄ったが最後。

 

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この絵本たちと運命の出会いをしてしまいました。

ちなみに絵本に関しては、月平均で12回ほど運命の出会いをしている計算になります。

 

とにもかくにも心を撃ち抜かれたのが、「空の王さま」

 

空の王さま

空の王さま

  • 作者: ニコラ・デイビス,ローラ・カーリン,さくまゆみこ
  • 出版社/メーカー: ビーエル出版
  • 発売日: 2017/10/15
  • メディア: ?
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 絵がね、ほんとにもう、私のツボをこれでもかこれでもかと。突き刺してくるんですよ。パステルと水彩かな?絶妙な掠れ感、滲み感、色味を抑えて、しかしハッとするほど鮮やか。印刷もいい。もうグッサグサですよ。心臓保たない。すき。

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画家のローラ・カーリン、寡聞にして存じ上げなかったのですが、2015年のブラティスラバ世界絵本原画展グランプリを受賞されているそうで。

むべなるかな!!むべなるかな!!!サイコー!!!!

これから全力でこの作家の絵本を集めていきたい!そう思わせてくれる出会いでした。

お話の方もほんとに素晴らしいんですよ。ほろ苦くて切なくて希望に満ちてて温かい。

異国へ引っ越してきたばかりの孤独な少年「ぼく」と、

足の悪い元鉱夫、エバンズ老人。

広い空を羽ばたく鳩に魅せられた二人が、1600キロのハトレースに挑む物語。

対象年齢としては少し大人向けかもしれません。小学校高学年の子供たちに向けて読んでみたいな、と思いました。

 

もう一冊、たかおゆうこさんの「くるみのなかには」

 

くるみのなかには (講談社の創作絵本)

くるみのなかには (講談社の創作絵本)

 

 これ、本編は言わずもがな、帯が素晴らしかったです。

シンプルな銀の帯に「ゆらしてごらん なにがある? 小さなくるみから広がる、美しくたくましい想像力」の文字。

もうね、これ以上言うことない。必要十分。必要十分な美しい帯。

 

とは言ってもやっぱり語りたいので蛇足になりますが語ります。語らせてください。

この絵本、見事な二部構成。

前半は、ちいさなくるみの中に広がるファンタジーな世界。

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あの小さな硬い実の中に、やわらかくやさしい世界や、キラキラした宝物が詰まっている、そんなどこまでも広がる想像力。

打って変わって後半は、地面に落ちたくるみの実が芽吹き、育ってまた実をつけるまでの雄大な姿を、大らかな筆致で描き出します。

ファンタジーの世界から現実のくるみの姿へ、ごく自然にシームレスに物語が流れるさま、見事としか言いようがありません。

絵もとってもいいんです。デザインもフォントも。一切の過不足が無い。

本を閉じたあと、ああ、いい絵本だなぁ…とため息が漏れて、ゆっくり背表紙を撫でて、それからもう一度最初からページをめくりたくなる。傑作だと思います。

 

そんなわけで主婦の絵本予算は今月すでに真っ赤な赤字なんですが、後悔はありません。明日からお弁当のおかずが一品減ります。

 

そんな主婦の財布の紐を、立ち寄るたびダランダランに伸ばして下さる素敵な絵本屋さんのブログはこちら。

mulberrybookstore.blogspot.jp

千葉県習志野市にある、小さな小さな絵本屋さん。

京成大久保駅から徒歩10分ほど。駐車場はありませんが、道路を挟んでお店の斜め前にコインパーキングがあります。

お近くの方はぜひ。

 

そんなわけで本日も我が絵本人生に一片の悔いなし。